第21回創造研究会
第21回創造研究会は、2008年12月6日(土) ブラザー工業株式会社
参加者19名、新規出席者の2名の皆様のあいさつ
1.インストラクターマニュアル作成
1.1工学的矛盾について
工学的矛盾によるアイデア出しの説明工学的矛盾は、システム、サブシステム、部品の状態で異なる。これらの事例を、マニュアルに入れておくか。入れる場合、どの部分に入れるか。工学的矛盾のところで記載するかどうかを検討すること。
TRIZ上の用語の見直しが必要である。
有害作用⇒もともと作用はいいこと、有害な作用は日本語としておかしい
根本原因⇒根本という表現が合わない、根本というと、どれか一つ、というように思われる。
工学的矛盾⇒単なる矛盾の方がわかりやすい
物理的矛盾⇒物理学ということととらわれやすい、それなら化学的矛盾もあるのか、という問い合わせもある。
表したい用語の本来の意味、定義を明確にしてから、用語のネーミングをすべきである。
以上をマニュアルに追加、修正し作成を完了する。フォームの終わり
1.2脳内トレーニングについて
鉛筆の用途、通勤手段の方法について、1分間に10以上考える演習を行った。
以上のアイデア発想に重要なことはS(サイズ)C(タイム)C(コスト)オペレータで考えること。0~∞まで振って考える。
2.ピットのり演習
Aグループ8名、Bグループ8名で演習を行った。
Aグループ:根本原因展開の見直しを実施
キャップと本体の隙間にのりが入るから、とあるが、隙間は、キャップをしたとき(収納時)に発生する、もともと隙間があるわけではない。
矛盾の定義にて、プロダクトとして隙間としていたが、はみ出しのりを隙間が収納してくれる、ということで、はみ出しのりをプロダクトとして収納することとした。
続いて、キャップに穴があいていてくれたら、という願望展開からの矛盾の定義を作成した。
Bグループ:工学的矛盾の作成、見直しを実施
固い台座、柔らかい台座、ということで工学的矛盾を作成したが、実際のスティックのりにて紙に塗ってみたら、柔らかい台座でもはみ出ることがわかり、矛盾が成立せず、見直しへ。
のりの飛び出し寸法に注目し、見直し実施。突き出し寸法の長いのり、短いのり、とすると、ツールがのりになってしまうことから、本体で対策するので、のりより低い本体、のりより高い本体で実施。
矛盾が定義できたので、空間、時間、条件の全部での対応が可能と確認し、まずは、分割原理について、あてはめの図をスタート。
続いて、局所性質、非対称、入れ子にて、アイデア発想実施。